ねえ、寂しそうにしないでよ
私と蒼の最初の出会いは、少しだけ不器用だけど蒼の愛情が見えた瞬間だった。
最初の出会いは、蒼の誕生日会。年長さんの時、だったかな。
*
私は、保育園が終わったら、珍しく早く迎えにきたお母さんに手をひかれて、知らないお家に来た。
「今日はねぇ、ママの友達の息子さんの、黒崎くん、フルネームは黒崎蒼くんの誕生日会にお呼ばれしているのよ。」
「くろさきくん?」
「そうよ、とっても優しい子だから、青月もすぐに仲良くなれるわよ。」
色とりどりのバルーンや、豪華なケーキ、そして揃ったおもちゃが、集まりが苦手だった私の心をちょっとだけワクワクさせた。
ソファのすみっこに、つまらなそうな顔をした男の子がちょこん、と座っていた。
プレゼントも揃っているし、いろんな人に来てもらっているし、誕生日なのに、なにが不満なのかな?
そう思って、声をかけてみた。
「ねえ、なんでつまんなそうなおかおなの?」
「だってみんなうるせーし」
「えー、でもおたんじょうび、うれしいでしょ?」
「・・・ケーキは、すき。チョコレートケーキ、すきなんだ。」
「私もケーキすき。」
黒崎くんとの少しのやり取りなのに、少し緊張がほぐれた。
最初の出会いは、蒼の誕生日会。年長さんの時、だったかな。
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私は、保育園が終わったら、珍しく早く迎えにきたお母さんに手をひかれて、知らないお家に来た。
「今日はねぇ、ママの友達の息子さんの、黒崎くん、フルネームは黒崎蒼くんの誕生日会にお呼ばれしているのよ。」
「くろさきくん?」
「そうよ、とっても優しい子だから、青月もすぐに仲良くなれるわよ。」
色とりどりのバルーンや、豪華なケーキ、そして揃ったおもちゃが、集まりが苦手だった私の心をちょっとだけワクワクさせた。
ソファのすみっこに、つまらなそうな顔をした男の子がちょこん、と座っていた。
プレゼントも揃っているし、いろんな人に来てもらっているし、誕生日なのに、なにが不満なのかな?
そう思って、声をかけてみた。
「ねえ、なんでつまんなそうなおかおなの?」
「だってみんなうるせーし」
「えー、でもおたんじょうび、うれしいでしょ?」
「・・・ケーキは、すき。チョコレートケーキ、すきなんだ。」
「私もケーキすき。」
黒崎くんとの少しのやり取りなのに、少し緊張がほぐれた。