ねえ、寂しそうにしないでよ
「わ〜、仲良しだね。せっかくなら、お写真撮らせてもらおうかな〜」

お母さんと、おそらくは黒崎くんのお母さんが2人で来て、スマホを構えた。

写真を沢山撮られた。
私は、笑みを浮かべた表情を崩した。

「ずっとわらってたからつかれた〜。くろさきくんは?」

「・・・さいしょから、わらってないよ」

「くろさきくんは、しゃしんとるとき、わらわないってきめてるの?」

そしたら、黒崎くんは少し不満そうにくちびるを尖らせた。

「くろさきくんじゃなくて、したのなまえでよんでよ。あおくんって。」

「え、いいの?」

「・・うん」

黒崎くん、ううん、蒼くんはなんだか恥ずかしそうだった。

「きみのなまえ、なんだっけ」

「なみのせづき」

「・・・せづき?へんななまえ」

「へんかな?わたしのなまえがへんなら、あおくんのなまえだってへんっていうことになっちゃうよ?」
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