ねえ、寂しそうにしないでよ
そのまま私は引っ越した。

引っ越した後も、悔やんでも悔やみきれないような感情に苛まれた。
胸がギュッと締め付けられるような気持ち。

その後悔が消えないまま引っ越して、知らない人ばかりの中学校で慣れない2年間を過ごしていたら、もう一度あの中学に戻れる、とお母さんが言った。

嬉しかった。蒼がいる中学校に行けるのだ。
もしかしたら、蒼と一緒のクラスになれるかもしれない。
嬉しくて、嬉しくて、蒼の笑顔が浮かんだ。

きっと、蒼は変わっていない。
きっと、私を見て、微笑んで、優しい言葉をかけてくれるはず。

対して、私は蒼にあったところで何を話せばいいんだろうとも思う。
「ひさしぶり」って大人びた笑みを浮かべればいい?それとも、「あの時言えなくてごめん」って謝るべき?

わからない。けど。
今も蒼が好きってことはわかる。
この気持ちを伝えなきゃ!
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