甘い生活を夢見る私は、甘くない彼に甘やかされる
LIFE.27
それから、二人で、レンジで温め直したオムライスを食べた。
「――随分とできるようになったんだな」
「……が、頑張ったもん……」
「――ああ。頑張ったな」
思った以上に素直に褒められ、くすぐったさに悶えてしまう。
「月見?」
「……う、うれしい」
「そうか。――部屋も相当キレイになってるし、努力してるのがわかるからな」
「……うん」
ずっと、褒めらられたかった美善さんに褒められ、胸はいっぱいだ。
「で、でも……まだまだ、頑張らないとだから……」
「そんなに気負うな」
「だって、美善さんに褒められたくて、頑張ってたんだもん」
すると、彼は、スプーンを持ったまま硬直。
「美善さん?」
「――バカ。かわいい事、言うんじゃねぇよ」
「……でも、ホントのコトだもん」
「それでも。オレの理性を試してんのか、お前は」
「何よ、それ」
「襲うぞ」
「――良いもん」
軽口に返すように――でも、真っ直ぐに彼を見て、私は言った。
「……月見?」
「――……だって……美善さんなら、良いって思えるから……」
彼は、一瞬、呆気にとられたように私を見て、そして、大きく息を吐いた。
――は、はしたなかった?
――やっぱり、言わなきゃよかった?
けれど、彼は、スプーンを置くと、私の手を取った。
「――そういうのは、キチンとしてぇから、待ってろ」
「……うん……」
穏やかな口調で、責めるでもなく――ただ、私を大事にしたいという想いが伝わり、素直にうなづく。
「……ごめんなさい」
「謝るな。――意思の確認が早めにできて、助かった」
「え」
「――次、同じコト言ったら、確実に襲うからな」
「――……っ……!!!!」
真っ赤になった私を、美善さんは、楽しそうに見やる。
「バッ……バカッ!」
思わず叫んでしまい、条件反射のように、二人で壁を見やってしまう。
けれど――この時間帯、広神さんはバイトのはず。
この数か月で、彼の公休日が火曜日と土曜日だというコトは知っているのだ。
「――いないか?」
「うん」
お互い、苦笑いで顔を見合わせる。
「でも、まあ――いずれ、気にしないで済むだろ」
「え?」
美善さんの言葉に、私は、キョトンと返した。
「――オレと、結婚するんだろ、月見?」
「――……っ……!!!!」
目を見開いて硬直している私の左手を取ると、彼は、薬指にキスを落とす。
「――……え、偉そうっ……!」
「嫌か?」
「……だ、誰も、そんなコト言ってないでしょっ!」
私は、テーブル越しに、美善さんに、ぶつけるようなキスをした。
「――……バカ、我慢してんのに」
「頑張ってくださいー」
クスクスと笑い合うと、再び、キス。
その繰り返しを終え、私は、彼を見上げて言った。
「一生、甘い生活しましょうね、旦那様?」
「――随分とできるようになったんだな」
「……が、頑張ったもん……」
「――ああ。頑張ったな」
思った以上に素直に褒められ、くすぐったさに悶えてしまう。
「月見?」
「……う、うれしい」
「そうか。――部屋も相当キレイになってるし、努力してるのがわかるからな」
「……うん」
ずっと、褒めらられたかった美善さんに褒められ、胸はいっぱいだ。
「で、でも……まだまだ、頑張らないとだから……」
「そんなに気負うな」
「だって、美善さんに褒められたくて、頑張ってたんだもん」
すると、彼は、スプーンを持ったまま硬直。
「美善さん?」
「――バカ。かわいい事、言うんじゃねぇよ」
「……でも、ホントのコトだもん」
「それでも。オレの理性を試してんのか、お前は」
「何よ、それ」
「襲うぞ」
「――良いもん」
軽口に返すように――でも、真っ直ぐに彼を見て、私は言った。
「……月見?」
「――……だって……美善さんなら、良いって思えるから……」
彼は、一瞬、呆気にとられたように私を見て、そして、大きく息を吐いた。
――は、はしたなかった?
――やっぱり、言わなきゃよかった?
けれど、彼は、スプーンを置くと、私の手を取った。
「――そういうのは、キチンとしてぇから、待ってろ」
「……うん……」
穏やかな口調で、責めるでもなく――ただ、私を大事にしたいという想いが伝わり、素直にうなづく。
「……ごめんなさい」
「謝るな。――意思の確認が早めにできて、助かった」
「え」
「――次、同じコト言ったら、確実に襲うからな」
「――……っ……!!!!」
真っ赤になった私を、美善さんは、楽しそうに見やる。
「バッ……バカッ!」
思わず叫んでしまい、条件反射のように、二人で壁を見やってしまう。
けれど――この時間帯、広神さんはバイトのはず。
この数か月で、彼の公休日が火曜日と土曜日だというコトは知っているのだ。
「――いないか?」
「うん」
お互い、苦笑いで顔を見合わせる。
「でも、まあ――いずれ、気にしないで済むだろ」
「え?」
美善さんの言葉に、私は、キョトンと返した。
「――オレと、結婚するんだろ、月見?」
「――……っ……!!!!」
目を見開いて硬直している私の左手を取ると、彼は、薬指にキスを落とす。
「――……え、偉そうっ……!」
「嫌か?」
「……だ、誰も、そんなコト言ってないでしょっ!」
私は、テーブル越しに、美善さんに、ぶつけるようなキスをした。
「――……バカ、我慢してんのに」
「頑張ってくださいー」
クスクスと笑い合うと、再び、キス。
その繰り返しを終え、私は、彼を見上げて言った。
「一生、甘い生活しましょうね、旦那様?」