甘い生活を夢見る私は、甘くない彼に甘やかされる
目の前には、玄関先でヒザをついた美善さんの、まあまあ端正な顔。
それが――真剣味を帯びて、近寄ってくる。
――あ。
――また、キス?
跳ね上がる胸を押さえつけ、目をそっと閉じる。
すると、後頭部に手を回され、口づけられた。
――何か、慣れてきた……のかな?
私は、彼の服をそっと握る。
それが合図のように更に引き寄せられ、頬を左手で押さえられた。
――……ん?
瞬間、口の中に違和感。
「――ん、んん――――っ……っっ……!!??」
入り込んできた生温かいモノが、彼の舌なのだと気づくと同時に、全身が沸騰する。
――え、ウソ、何、コレ……⁉
「ん、んっ……」
私は、掴んでいた彼の服をグイグイと引くけれど、微動だにしない。
――こんなところで、力の差を発揮しないでよ!
どんどん苦しくなり、呼吸ができない。
そのタイミングで、唇が離され、一気に新しい空気が入り込む。
「――ハァッ……」
けれど、それは、まるで水泳の時の息継ぎのよう。
再び重ねられた唇から、当然のように、美善さんは自分の舌をねじ込んできた。
「んっ……うぅっ……!」
聞こえてくる水音は、もしかして――唾液が交じり合う音?
そう思った瞬間、何かに反応した身体が、ビクリ、と、跳ね上がる。
――気持ち、イイ?
そして、不意に頭をよぎった思いに、固まった。
――……え……?
私は、彼のなすがまま貪られ、ようやく解放された時には、その場にへたり込んで立てなくなった。
「――……悪い、大丈夫か……」
美善さんは、しゃがみ込むと、私の口元を指で拭う。
「んあっ……!」
それすらも刺激になって、両目をキツく閉じた。
呆然としながら彼を見上げると、いつもとは全然違う表情。
上気した顔は、どこか、色気すら出ていて――。
「――やり過ぎたな」
気まずそうに言われるが、どう返せば良いのかわからない。
あんな風に思ってしまった私は――嫌がられない?
「月見?」
「――あ、え、っと……」
いつもなら素直に口から出てきてしまう言葉も、今は喉の奥につっかえたまま。
それを、どう捉えたのか――美善さんは、視線をさまよわせながら、頭をかく。
「……悪い。……初心者だもんな」
「……み、美善さんだって……」
ポツリと言い返せば、彼は、ぐ、と、言葉を詰まらせるが、
「……うるせぇよ」
そう――まるで、負け惜しみのように返したのだった。
それが――真剣味を帯びて、近寄ってくる。
――あ。
――また、キス?
跳ね上がる胸を押さえつけ、目をそっと閉じる。
すると、後頭部に手を回され、口づけられた。
――何か、慣れてきた……のかな?
私は、彼の服をそっと握る。
それが合図のように更に引き寄せられ、頬を左手で押さえられた。
――……ん?
瞬間、口の中に違和感。
「――ん、んん――――っ……っっ……!!??」
入り込んできた生温かいモノが、彼の舌なのだと気づくと同時に、全身が沸騰する。
――え、ウソ、何、コレ……⁉
「ん、んっ……」
私は、掴んでいた彼の服をグイグイと引くけれど、微動だにしない。
――こんなところで、力の差を発揮しないでよ!
どんどん苦しくなり、呼吸ができない。
そのタイミングで、唇が離され、一気に新しい空気が入り込む。
「――ハァッ……」
けれど、それは、まるで水泳の時の息継ぎのよう。
再び重ねられた唇から、当然のように、美善さんは自分の舌をねじ込んできた。
「んっ……うぅっ……!」
聞こえてくる水音は、もしかして――唾液が交じり合う音?
そう思った瞬間、何かに反応した身体が、ビクリ、と、跳ね上がる。
――気持ち、イイ?
そして、不意に頭をよぎった思いに、固まった。
――……え……?
私は、彼のなすがまま貪られ、ようやく解放された時には、その場にへたり込んで立てなくなった。
「――……悪い、大丈夫か……」
美善さんは、しゃがみ込むと、私の口元を指で拭う。
「んあっ……!」
それすらも刺激になって、両目をキツく閉じた。
呆然としながら彼を見上げると、いつもとは全然違う表情。
上気した顔は、どこか、色気すら出ていて――。
「――やり過ぎたな」
気まずそうに言われるが、どう返せば良いのかわからない。
あんな風に思ってしまった私は――嫌がられない?
「月見?」
「――あ、え、っと……」
いつもなら素直に口から出てきてしまう言葉も、今は喉の奥につっかえたまま。
それを、どう捉えたのか――美善さんは、視線をさまよわせながら、頭をかく。
「……悪い。……初心者だもんな」
「……み、美善さんだって……」
ポツリと言い返せば、彼は、ぐ、と、言葉を詰まらせるが、
「……うるせぇよ」
そう――まるで、負け惜しみのように返したのだった。