きらきらしてきれいだった【アルトレコード】
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サンゴのデータ修復をした帰りの車の中で、北斗はふうっとため息をついた。
「一時はどうなることかと思ったけど……」
「ご迷惑をおかけしてすみません」
かおるは頭を下げた。
「今回の件は不注意で起きたわけではないけど……もう少し我慢してくれたらこんなことにはなってなかったね。帰ってから告発の準備を整えるとか。証拠はサンゴのログを見れば取れるんだからね」
「う……すみません」
「だけどね、嬉しくもあるんだ」
北斗の声に慈愛があって、かおるは顔をあげる。
「それだけAIを大切に思ってくれてるってこと。その気持ちが嬉しいよ」
「ありがとうございます」
「少し眠るといいよ。アルトはもう寝てるんだし」
「いえ、そんなわけにはいきません」
かおるはぴしっと答える。
が、数分後にはもう、うつらうつらとしていた。
かおるは海で漂っていたときを思い出すように夢に見る。
救助ヘリが来た。
かおるが喜んだときだった。
ぴこん、と音がしてアルトの端末のスイッチが入った。
画面に眠っているアルトが現れ、かおるは驚く。
「アルト!? アルト!」
声をかけると、彼の目がゆっくりと開く。