婚約破棄されたので王妃目指します
相手のセオドリックは、私が通うスクールで出会った数少ない友人の一人だった。

彼も公爵子爵の家柄で、何人かの高貴な家の息子たちと共に学んでいたが、その中で私が特に仲良くしていたのはセオドリックだった。

二人は小さな頃から何度も一緒に過ごし、時には勉強を、時には遊びを共にしてきた。

お互いに心を許し合い、年齢を重ねるごとにその絆は深くなっていった。

いつか、セオドリックが自分の結婚相手になってくれるのではないかと、私は密かに思っていた。

彼となら、きっと幸せになれるだろうと思っていたし、彼もまたそんな自分を大切にしてくれるのではないかという淡い期待があった。

その願いが、ついにかなえられる日が来るとは、私には信じられないほど幸運なことだった。
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