心理カウンセラーと傾国美男(イケメン)と社内公募婚~導きたいのに私が甘く導かれてます~
「あの花、自分で買ったの?」

パソコンの横にはマリーゴールドが一輪挿しに生けてある。
普通はプレゼント類は貰わないけど「どうしても」と言われて貰った物。

「綺麗ですよね。相談者の方がくれたんです」

「ふーん…そうか」

ふーんって一輪で悪いですか?
花束しか見たこと無さそうなあなたにとっては物足りないでしょうけどね。

「後のことは霧島に連絡させる」

「新山先生では後ほど連絡致します」

秘書の霧島さんは丁寧なお辞儀をしてくれる。

「コーヒーはまた頂くよ」もう一人の彼はそう言ってせっかく淹れたコーヒーには口すら付けず部屋を出て行った。

「なんなのよ…」

一気に巻き起こった愛憎劇のメインキャラの私は彼らの出て行ったドアに溜め息を吐いた。


◇◇


「智樹(ともき)のせいよ!」
「お前がサインしただろ!」
「だって嫁!婚約!結婚だよ?!」

バルに入った途端叫び出した私に叔父は「また喧嘩」と苦笑い。

「お前が面白半分で書いたんだって!」
「だからって普通推薦する?!」

これは従兄で兄貴的存在の新山 智樹(ともき)
同じアンナグランデリゾートでもホテルのフロントにいる。
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