心理カウンセラーと傾国美男(イケメン)と社内公募婚~導きたいのに私が甘く導かれてます~
シャワーを浴びて彼と初めての安っぽいガウンに身を包み洗面台を目の前にして何度もため息を吐いた。

「私がソファを使えば同じ部屋とか気にしなくて良くない?そうよ!」

言い聞かせて勢いを付けシャワールームから出て見ると

「部屋暗ッ」

真っ暗とか普通する?
目が慣れて来て彼が寝てるの分かるし!!
やっぱり無駄な緊張だったわ!

「バカらしい…寝よう」

目を凝らしてソファに辿り付き横になると温度調節も完璧だしソファの大きさも私の身体にピッタリで快適には寝れそう。

「朝起きて…急いで帰って…」

明日の事を考えてたらいつの間にか深い眠りに誘われてた。

「ソファで普通寝るか?」

その困った声とフワッとした感覚に久しぶりに幸せな気分になる。
穏やか過ぎる日常と仕事を始めた時のワクワクした気持ち。

ーあんたのせいよ

2年前の記憶が幸せな気分を真っ黒に変えて行く。

「…ごめん…なさい…」

過去の記憶でうっすら目が覚めた。
胸がどんどん苦しくなる。

「おい、大丈夫か?」

「……えっ…?」

「うなされてた」

あの夢のせいか…
それより何で隣?!
これ私が抱きついてた感じに見える。

「私、ソファに寝てたかと思うんですが…」

「風邪引かれると困るからベッドに移動した」

あれ優しい?
初めて近くで見る横顔は天使いや神レベル。

「ウイルスを社内で撒き散らされても困る」

「なっ、そんなの撒き散らしませんよ」
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