心理カウンセラーと傾国美男(イケメン)と社内公募婚~導きたいのに私が甘く導かれてます~
「霧島の気持ち…」

ブツブツ言うけど意味が分からない。
霧島さんにヤキモチでも妬かせようとでも思ったとか?
男心は女の私には未知すぎる。

「嫉妬ですか」

「嫉妬?!…そんな俺は」

傾国のイケメンの頬を染める顏は天女のようでそれでいて可愛い。

「専務、こちらでよろしいでしょうか」

私と彼の会話に困惑顏を浮かべて高級セレクトショップの大きい手提げからネイビーのシンプルなワンピースとサックスのフーディコートを一度見せてハンガーラックに掛ける。

「女性物は分からないから適当に選んで貰ったけど」

ベッドから出て軽く背伸びをした彼は私に笑みを浮かべ「ドレスを着て帰れないだろ?」と付け加えた。

まあ確かにあれをまた着るのは躊躇する。

「ありがとうございます。おいくらですか?」

「えっ?」と2人は不思議そうな顏するけど
無料(ただ)で貰うほどの関係性はない。

「婚約者からのプレゼントなのにお金払うの?」

「それは…勝手に」

そっちがとは言いにくい。
サインをしたのは紛れもない私。

「そういうわけです。服のことは気にせず頂いては?」

彼と霧島さんがご機嫌な心理はカウンセラーでも意味が分からない。
逆に不気味すぎる。

プレゼントとかで油断させて…
これって養殖した私を最高の時にぎゅッと絞める気?

(待って…プレゼント…?)

「専務、社には?」

「戻らない。休みを取るって言っただろ」
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