心理カウンセラーと傾国美男(イケメン)と社内公募婚~導きたいのに私が甘く導かれてます~
「戻った方が良いと思います‼」

そうそう2人でどうぞ。

「絶対行かない‼」

押し問答は続いたけど渋々私を解放して彼の準備をしてる間に私は霧島さんが手配したタクシーで自宅に帰ることが出来た。

「あれ…」

洗面台に写る私の首には小ぶりなダイヤの付いたネックレス。
奥様に借りた覚えはないし…寝てる間に?

「まさか、ね?」

せんこの言ったプレゼントの話がフッと脳裏に浮かぶ。
彼がせんこに気付いてる?
そんなわけはないとは言い切れない。

「最初からるる姉のお店の常連っぽかったな…まさか何か話して」

もし食事とネックレスがサプライズだったら?
せんこの占い通りすぎて…
そうなってくると話が変わってくる。

「彼は霧島さんに焦がれてるわけで。待って、本人が言ったわけじゃない…?」

霧島さんとの仲を占ってと言われたわけじゃない。
でも「実は私のこと好きなの?」なんて本人に確認出来るわけもない。
そもそも私の存在は【社内公募】で知ったはず。

「周りの噂を鵜呑みにして勘違いしてたのは私?」

二日酔いで痛い頭を抱えて自分のベッドに潜りこんで昨夜を思い返して顏が熱くなる。

「優しかった…」

包まれた自分の身体だけじゃなく心も包まれた気がした。
自分の気持ちも少しずつ変化してるのも感じる。

「ないない…ない?」

もうゆっくり寝る!
今は何か考えるのも疲れる。
シーツを頭までかぶりギュッと目を閉じた。
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