心理カウンセラーと傾国美男(イケメン)と社内公募婚~導きたいのに私が甘く導かれてます~
「どうしてここで霧島なんだよ」

「いや、なんとなく?」

「私のこと本当は好きなんでしょ?」なんて聞けるわけない。
本当は好きだとしても千湖(ちこ)には言わないと思う。
勘違いだったらと思うと探ることも出来ない。

「霧島が気になる?」

気になる…?
社内公募の今後の方が気になる点ではある。

「それはまあ…」
「霧島はダメだ。絶対」
「痛いっ、です」

顏が怖いし掴まれた腕が痛い。
真剣すぎる!

「俺だってす…」

す?
好き?やっぱり霧島さんだったって事?

気になるのかってまさか私が霧島さんを好きだと思ってるとか。
私だって傾国のイケメンとライバルになんてなりたくない。

こんなに霧島さん思うなら私の「好きじゃない!」と言った言葉が響かないのも当然。

私のことが好きなのかなとか全部思い上がりで恥ずかしい。

「私が誰を好きでも良いでしょ?」

「ちー」

私の口から飛び出す言葉は凛さんの静止も聞かない。

「なんなら社内公募取り消しされても構わないし。世界は貴方中心で周ってないんですよ」
「ちー!言い過ぎ」

「そうだよな。凛さんまた寄るよ」

席を立ち「この件は破棄にしよう」私の背中越しに聞こえた声に振りかえったけど彼は黙って振り返らず店を出て行った。

「追いかけないの?拗らせなんて後で後悔するわよ?」

「後悔なんて」
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