冷徹な国王は隣国の王女を愛してやまない
二日後、私たちは山間部に辿り着いた。

目の前に広がる光景に、私は言葉を失った。

「これはひどい。」

家々は破壊され、畑は荒れ果て、村人たちは無惨にも大木に縄で縛られていた。

何もかもが荒らされ、残されたのは痛々しい光景だけだった。

思わず私は馬から降り、縛られた人々に駆け寄ろうとした。

「姫様、ダメです。王族の者だとバレます。」

リュウスの声が、私の行動を引き止めた。

その言葉に、私の足は止まった。

「ここは行くべきです。」

私は涙を拭いながら、周囲を見渡した。

村人たちの悲しみと恐怖が私に突き刺さる。

こんなにも多くの命が犠牲になっているのに、何もできずにただ見ているだけでは済まされない。

この痛みをどうにかして癒さなければならない。

「リュウス、行くぞ。」

私は必死に馬にしがみつき、その場を後にした。
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