絆の光は未来へ
そうだ。光希は、私を、私の夢を、一度たりとも諦めてなんていない。彼は、病状説明の時も言った。

「どんな形になっても、君の人生を、諦める必要なんてないんだ」と。

震える手で、スケッチブックのページを再びめから眺める。

そして、その背景には、いつも光希の姿があった。
たとえ、身体が思うように動かなくても。たとえ、記憶が曖昧になることがあっても。

この夢は、私一人だけのものじゃない。光希が、蓮が、そして私自身が、ずっと大切にしてきた夢だ。

「諦めない……」

あゆかの唇から、か細い声が漏れた。それは、誰に聞かせるでもなく、自分自身に言い聞かせるように。そして、光希への、静かな、しかし確かな決意の言葉だった。

彼女は、酸素マスク越しに、そっとスケッチブックを抱きしめた。その温かさが、壊れかけた心を、ゆっくりと癒していく。
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