絆の光は未来へ

再び燃え上がる意欲

翌日から、あゆかのリハビリに対する姿勢は、見違えるように変わった。

これまで、どこか受け身だったリハビリにも、自ら積極的に取り組むようになった。

理学療法士が指示する運動だけでなく、休憩時間には、ベッドの上で指を動かす練習を繰り返したり、足首を回したりと、自主的なトレーニングを始めた。

小さなボタンをはめる練習では、指が震え、何度も失敗しても、決して諦めなかった。

「もう一度やってみます!」

何度も練習を重ね、額に汗を浮かべながらも、彼女の目には強い光が宿っていた。
作業療法士も、その変化に驚きを隠せない。

「佐々川さん、すごい集中力ですね。何か、きっかけがあったんですか?」

あゆかは、少しはにかむように微笑んだ。

「はい。......諦めたくない夢が、あるんです」

彼女の言葉には、確かな決意が込められていた。身体はまだ思うように動かせない。脳に影響が出たことで、新しい情報を覚えるのに時間がかかったり、集中力が途切れたりすることもある。それでも、彼女は一歩ずつ、確実に前に進もうとしていた。
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