絆の光は未来へ
例えば、最初は聴講生として部分的な講義参加から始め、徐々に単位取得可能な科目へと移行していくことや、長時間の実習に備えた体調管理の仕組み、疲労時の休憩確保など。

また、病状が安定していることを前提とした段階的復帰プランも検討していた。

光希は、キーボードを叩く手を止め、深く息を吐いた。

これは、決して気安く話せる簡単な道のりではない。それでも、あゆかの夢を実現させるために、自分にできることは全てやろうと、改めて心に誓った。

その日の夕方、光希はあゆかの病室を訪れた。

「あゆか、実は、衛生看護科の件で、いくつか具体的な動きを始めようと思うんだ」

光希の言葉に、あゆかの目が大きく見開かれた。彼女の瞳には、希望と、そして彼への深い感謝の光が宿っていた。

< 154 / 284 >

この作品をシェア

pagetop