絆の光は未来へ
光希の声は、次第に熱を帯びていく。

「君との出会いから、君の病気、そして今日まで、俺は医師として君を支えてきたつもりだった。でも、いつの間にか、君が俺の人生そのものになっていた。君の笑顔が見たくて、君の涙を止めたくて、君の夢を叶えたくて……それが、俺の生きる理由になっていたんだ」

光希の言葉は、彼の真剣な思いと、あゆかの未来への深い配慮に満ちていた。あゆかの目から、再び涙が溢れ出す。今度は、喜びと感動の涙だった。透明な雫が、彼女の頬を伝って落ちていく。

「光希……私で、本当にいいの……?病気のことも、まだ完全に治ったわけじゃないし、これから学校でどうなるかも分からない。そんな私で……何も出来ないよ?」

あゆかの声は、不安と自信のなさに震えていた。しかし、光希は迷いなく答えた。

「君じゃなきゃダメだ。病気も、不安も、これから起こりうるすべてのことも、俺が一緒に背負う。君一人で抱え込む必要はない。俺たちは、もうチームなんだから」

光希は、あゆかの涙を優しく拭い、そっと抱きしめた。その腕の中で、あゆみは安心と幸福に包まれながら、静かに頷いた。

「うん……私も、光希と一緒にいたい。ずっと、ずっと一緒にいたい」
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