絆の光は未来へ
彼女は怒った。
でも、結局お金は払ってくれると約束した。

「じゃあ、他のことで楽しませてもらうから」

それからが地獄だった。
キスや愛撫を強要され、俺は従うしかなかった。

お金のために。将来のために。
数回そんなことが続いた。そして最後の夜、彼女は言った。

「光希くん、今度こそ最後まで付き合ってもらうわよ。今日は特別に百万円用意したの」

100万円。当時の俺には大金だった。
でも、やっぱりできなかった。
彼女がどんなに頑張っても光希は何も反応しなかった。

「すみません、どうしても無理です」

「もういいわ。でも約束だから、お金は払うわね」

でも、彼女は約束を破った。

現金を下ろしてホテルの後にお店の代金を払うとの事で仕方なく寄った。

その後、俺を巻いて逃走し…そのまま消息不明になり、俺は店に100万円の借金を背負った。

屋上の風が俺の髪を揺らす。
あの時の屈辱、あの時の絶望。医師になった今でも、俺の心に深く刻まれている。

今日、彼女を診察しながら、俺は思った。復讐したい、と。医師としてあるまじき感情を抱いた。


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