絆の光は未来へ
実習中のめまい
看護学校での学びは順調に進んでいました。特に臨床実習は、教科書で得た知識を実践に移す重要な場。
あゆかは、光希と学校が整えてくれたサポート体制のおかげで、以前よりも無理なく実習に取り組めていました。指導看護師も、あゆかの病歴を理解し、体調を気遣ってくれました。
しかし、どんなに万全の体制を敷いても、予期せぬことは起こるもので。
ある日の午後、高齢の患者の介助を終え、記録のためにステーションに戻ろうとした時のことでした。突然、あゆかの視界がぐにゃりと歪みました。
頭の奥で、微かな痛みが走ります。立ちくらみではない、もっと深い、脳の奥から来るような感覚でした。
(まずい……光希に連絡を……)
瞬間的に、光希が退院前に話してくれた「疲労が蓄積すると、判断力や集中力が低下する可能性がまだ残っている」という言葉が脳裏をよぎりました。
あゆかは慌ててスマホを取り出そうとしましたが、その時でした。
「佐々川さん、患者さんの記録について確認したいことがあるのですが」
指導看護師が声をかけてきました。あゆかは一瞬、めまいのことを伝えようかと迷いましたが、実習中に体調不良を訴えるのは申し訳ないという気持ちが先に立ちました。
あゆかは、光希と学校が整えてくれたサポート体制のおかげで、以前よりも無理なく実習に取り組めていました。指導看護師も、あゆかの病歴を理解し、体調を気遣ってくれました。
しかし、どんなに万全の体制を敷いても、予期せぬことは起こるもので。
ある日の午後、高齢の患者の介助を終え、記録のためにステーションに戻ろうとした時のことでした。突然、あゆかの視界がぐにゃりと歪みました。
頭の奥で、微かな痛みが走ります。立ちくらみではない、もっと深い、脳の奥から来るような感覚でした。
(まずい……光希に連絡を……)
瞬間的に、光希が退院前に話してくれた「疲労が蓄積すると、判断力や集中力が低下する可能性がまだ残っている」という言葉が脳裏をよぎりました。
あゆかは慌ててスマホを取り出そうとしましたが、その時でした。
「佐々川さん、患者さんの記録について確認したいことがあるのですが」
指導看護師が声をかけてきました。あゆかは一瞬、めまいのことを伝えようかと迷いましたが、実習中に体調不良を訴えるのは申し訳ないという気持ちが先に立ちました。