絆の光は未来へ
点滴が始まり、薬剤の効果であゆかの強張った表情が少しずつ穏やかになり、ようやく安らかな眠りについた時、俺は初めて大きく息を吐いた。

まるで、今まで息を止めていたかのように。

あゆかの頬にそっと手を触れる。眠っている彼女の顔は、あまりにも無垢で美しく、その白い頬には乾いた涙の跡がくっきりと残っていた。

この小さく華奢な身体で、どれほどの恐怖と屈辱、そして痛みに耐えなければならなかったのだろう。

俺は、最も大切な彼女を守ることができなかった。男として、医師として、そして何よりあゆかを愛する者として、完全に失格だった。

(絶対に許さない。あゆかに、こんな深い傷を負わせた奴らを。そして、俺は誓う。二度とあゆかを一人にはしない。どんなことがあっても、どんな犠牲を払ってでも、俺があゆかを守る。)

眠るあゆかの小さく冷たい手を両手で包み込み、強く握りしめながら、俺は心の奥底で鋼のように固く誓った。

この誓いは、俺の魂に刻まれた絶対不変の真実となった。
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