絆の光は未来へ
光希side
あゆかの診察を終え、その後の外来をこなしながらも、光希の意識の片隅には常に彼女のことがあった。電子カルテに残された「進行」の文字。そして、彼女の強がりの言葉と、その裏にある身体のサイン。
(本当に、大丈夫なのか……)
診察の最後に「夜中でも遠慮はいらない」と伝えたのは、医師としての責任感だけでなく、彼自身の焦りにも似た感情からだった。
幼馴染みだからこそ、彼女の無理が痛いほどわかる。そして、彼女が自分に弱音を吐きたがらないことも。
翌週には、光希は学会のため3日間の出張を控えていた。地方の総合病院で行われる産婦人科の最新治療に関する研究発表会だ。彼自身が登壇するため、準備も多忙を極めていた。
光希はデスクの引き出しから、あゆかの名前が登録されたスマートフォンを取り出した。ホーム画面には、使い慣れたメッセージアプリのアイコンが並んでいる。
これは、あゆかが直接自分に連絡が来るように。それは、彼があゆかの主治医になったからというより、幼馴染みで自然とそうしていたことだった。
「光希、悪いけど、来週の定期外来、俺が代わるよ」
医局に、親友である一ノ瀬蓮の声が響いた。蓮は、光希の顔を覗き込み、軽く眉を上げた。「どうした?難しい顔してるぞ」
(本当に、大丈夫なのか……)
診察の最後に「夜中でも遠慮はいらない」と伝えたのは、医師としての責任感だけでなく、彼自身の焦りにも似た感情からだった。
幼馴染みだからこそ、彼女の無理が痛いほどわかる。そして、彼女が自分に弱音を吐きたがらないことも。
翌週には、光希は学会のため3日間の出張を控えていた。地方の総合病院で行われる産婦人科の最新治療に関する研究発表会だ。彼自身が登壇するため、準備も多忙を極めていた。
光希はデスクの引き出しから、あゆかの名前が登録されたスマートフォンを取り出した。ホーム画面には、使い慣れたメッセージアプリのアイコンが並んでいる。
これは、あゆかが直接自分に連絡が来るように。それは、彼があゆかの主治医になったからというより、幼馴染みで自然とそうしていたことだった。
「光希、悪いけど、来週の定期外来、俺が代わるよ」
医局に、親友である一ノ瀬蓮の声が響いた。蓮は、光希の顔を覗き込み、軽く眉を上げた。「どうした?難しい顔してるぞ」