絆の光は未来へ
彼らの闘いはまだ続いている。だが、孤独ではない。

光希とあゆか、そして彼らを支える一ノ瀬。三人の絆は、どんな嵐も乗り越えられると、光希は確信していた。

その夜、あゆかが眠った後、光希と一ノ瀬は静かに語り合った。

「今日のあゆかさんを見ていて思った。人間の回復力って、本当に素晴らしいものだな」一ノ瀬が言った。

「ああ。でも、一人では無理だった。蓮がいてくれたから、あゆかも俺も、ここまで来ることができた」

「俺たちは長い親友だ。血はつながっていないけれど、心でつながってるだろ。」

光希は深く頷いた。そして、窓の外の桜の木を見つめながら、心の中で静かに誓った。春が来るまで、そしてあゆかが完全に笑顔を取り戻すまで、俺は絶対に諦めない、と。

季節は確実に巡っている。そして、あゆかの心にも、新しい季節が訪れようとしていた。それは、希望という名前の春だった。
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