絆の光は未来へ

2回目の検診

妊娠8週目。あゆかは光希の病院で妊婦検診を受けることになった。いつもは看護師としている彼女が、今日は患者として診察台に横たわっている。

「緊張してる?」光希が超音波プローブを手に取りながら優しく声をかけた。

「全然、光希がいるから大丈夫。」

モニターに映し出された映像を二人で見つめる。最初は小さな点のようだったものが、だんだんはっきりとした形を見せ始めた。

「あれ?」光希の眉がわずかに上がった。

「どうしたの?」あゆかが心配そうに尋ねる。

「見て、あゆか。」

光希がモニターを指差した。

「二つ、見えるよ。」

「え?」

「双子だ。双胎妊娠だね。」

あゆかの目に涙が浮かんだ。一つの命でさえ奇跡的に感じていたのに、二つの小さな命が自分の中で育っているなんて。

「本当に...双子?」

「間違いない。二卵性双生児みたいだ。胎嚢が二つに分かれているのが見えるでしょう?」

光希の説明を聞きながら、あゆかは自分のお腹に手を当てた。まだ外からは分からないけれど、そこには確かに新しい命が二つ、静かに育っていた。
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