絆の光は未来へ
あゆかは光希と相談し、妊娠初期の安定するまでの間、勤務を軽減してもらうことにした。夜勤開始を遅らせて日勤のみの勤務に変更。

体調が優れない日は無理をせず休むという条件で、看護師として働き続けることを選択した。

妊娠週数が進むにつれ、あゆかの中で少しずつ変化が生まれていた。赤ちゃん用品の準備も、光希と一緒に楽しみながら進めるようになった。

「この子たちには、どんな子になってほしい?」

ある日、あゆかが光希に尋ねた。

「君みたいに、優しくて強い子になってくれたらいいな」

光希は微笑んだ。

「でも、この子たちが選んだ道を応援するよ」

あゆかは自分のお腹を見下ろした。まだ小さいけれど確かに存在する新しい生命。過去の痛みを乗り越えて、今度こそこの子を守り抜きたいという強い決意が、彼女の心に宿っていた。
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