絆の光は未来へ
妊娠20週目の夜、あゆかは読書をしながらソファでくつろいでいた。光希は隣でテレビを見ている。静かで穏やかな夜だった。

その時だった。

お腹の奥で、何かが動いた。最初は腸の動きかと思ったが、明らかに違う。もう一度、ぽこっと小さな感覚がある。

「あ...」

あゆかは本を膝の上に置き、そっとお腹に手を当てた。

「どうしたの?」

光希が振り返る。

「今...動いたかも」

「え?本当に?」

光希は慌ててテレビを消し、あゆかの隣に移動した。

「ここ」

あゆかは光希の手を取って、自分のお腹に当てる。二人は息を潜めて待った。
しばらくすると、また小さな動きがあった。

「あ!今!?」赤ちゃん、動いた」

あゆかの目に涙が浮かんだ。初めて感じる我が子の存在。それは想像していたよりもずっと感動的で、神秘的だった。

「すごい...本当にいるんだよな、この中に」

光希の声も少し震えていた。お腹の中で小さな命が動いている。その事実が、二人をより深い感動で包んだ。

「この子、元気なのね」

あゆかは優しくお腹を撫でた。すると、まるで応えるように、また小さな動きがある。

「パパだよ」

光希がお腹に向かって小声で話しかけた。
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