絆の光は未来へ

家族の輪

退院から2週間後。光希の両親が孫たちに会いにやってきた。

「まあ、なんて可愛いの」

光希の母があゆかが手渡した息子を抱き上げながら目を細めた。

「こちらが琉星(りゅうせい)くんね。
そしてこの子が琉愛(りあ)ちゃん」

「お疲れさま、あゆかちゃん」

光希の父が優しく声をかけた。

「私たちでできることは何でも手伝うから、遠慮しないで」

双子の育児は想像以上に大変だった。夜中の授乳は交代で行い、光希も仕事の合間を縫って家事を分担している。そんな二人を見て、光希の両親は自然に手を貸してくれた。

「あゆかちゃん、少しソファで休んでらっしゃい。私とお父さんが琉星くんと琉愛ちゃんを見てるから」

光希の母が優しく促した。

「ありがとうございます...」

あゆかは感謝の気持ちでいっぱいだった。

光希の父はを上手にあやしながら言った。

「この子は光希に似てるな。でも琉愛の方はあゆかちゃんそっくりだ」

嬉しそうに笑った。

「みんなで育てる子どもたちね」

光希の母がそっと呟いた。

「きっと愛情いっぱいに育つわ」

ある日の夕暮れ時、家族みんなでソファに座りながら、光希があゆかの肩に手を回した。

あゆかを光希くんを抱き抱えながら2人は子供たちを見つめて静かに微笑み合った。

過去の傷は愛によって癒され、今は新しい家族の絆が、この小さな命たちを中心に紡がれていく。
< 284 / 284 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:22

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop