絆の光は未来へ

内診室

しかし、幼馴染みである光希の前で、制服のスカートを捲り上げ、下着を脱いで横たわるという羞恥心は…彼女の心を締め付けた。

光希は、あゆかの緊張を見抜いているかのように、ゆっくりと説明を始めた。「隣の部屋へどうぞ。準備ができたら声をかけてください。内診を行います。少し冷たいですが、すぐに終わりますから」

あゆかは、促されるまま、内診室へと続くドアに向かった。ドアノブに手をかけるたびに、心臓がさらに速く打つ。光希の、コンタクト越しの真剣な眼差しが脳裏に焼き付いている。

彼に診てもらうことへの羞恥心と、彼が医師として自分と真摯に向き合っていることへの安堵感が、胸の中で複雑に入り混じる。

内診室のドアが、あゆかの後ろで静かに閉まる。狭い空間に置かれた、無機質な診察台。あゆかは、スカートを握りしめた…。

これから始まる診察は、彼女にとって、身体的な検査以上の意味を持つ、魂を試されるような時間だった。

あゆかの耳に、自身の心臓の拍動がドクドクと大きく響いた。無機質な白に囲まれた狭い空間。

目の前には、足を開いて座るための、あの診察台が鎮座している。その光沢のある冷たい質感が、これから起こることを無言で告げていた。
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