絆の光は未来へ
あゆかは震える手で、制服のスカートの裾を掴んだ。そのまま、ゆっくりと膝上まで捲り上げていく。次に、自身のピンクのショーツに手をかけた。この一枚の布が、最後の砦のように感じられる。
逡巡するように数秒が過ぎた後、意を決して、ショーツのゴムを指で挟み、ゆっくりと下ろした。
下着が足首にたまり、完全に肌が露わになる。ひんやりとした空気が、剥き出しになった太腿を撫でる。背筋に一筋の震えが走った。
あゆかは、足元にある小さなランドリーバスケットにショーツをそっと置いた。これで、文字通り、何も身につけていない状態になった。
「……できました」
震えを抑えきれない声で、あゆかは光希を呼んだ。声が内診室の壁に吸い込まれ、消えていく。その沈黙が、さらにあゆかの緊張を高めた。
コン、コン。
静かにドアがノックされ、光希が入室してきた。彼の足音が近づくたびに、あゆかの心臓は警鐘を鳴らす。
彼は、まっすぐに診察台へ近づいてきた。その視線は、あくまで「患者」としてのあゆかに向け、一切の個人的な感情を覗かせない。
それが、あゆかにはかえって辛かった。
「では、診察台に座ってください」
光希の声に促され、あゆかは診察台に腰掛けた。背中に触れる冷たい革の感触に、ゾクッと鳥肌が立つ。
逡巡するように数秒が過ぎた後、意を決して、ショーツのゴムを指で挟み、ゆっくりと下ろした。
下着が足首にたまり、完全に肌が露わになる。ひんやりとした空気が、剥き出しになった太腿を撫でる。背筋に一筋の震えが走った。
あゆかは、足元にある小さなランドリーバスケットにショーツをそっと置いた。これで、文字通り、何も身につけていない状態になった。
「……できました」
震えを抑えきれない声で、あゆかは光希を呼んだ。声が内診室の壁に吸い込まれ、消えていく。その沈黙が、さらにあゆかの緊張を高めた。
コン、コン。
静かにドアがノックされ、光希が入室してきた。彼の足音が近づくたびに、あゆかの心臓は警鐘を鳴らす。
彼は、まっすぐに診察台へ近づいてきた。その視線は、あくまで「患者」としてのあゆかに向け、一切の個人的な感情を覗かせない。
それが、あゆかにはかえって辛かった。
「では、診察台に座ってください」
光希の声に促され、あゆかは診察台に腰掛けた。背中に触れる冷たい革の感触に、ゾクッと鳥肌が立つ。