絆の光は未来へ
蓮がそれに続いた。

ん「画像診断の結果、子宮内膜から腹腔内、特に骨盤腔への炎症の波及が確認された。広範囲に及んでおり、感染によるショック状態と判断している。緊急で抗生剤の投与を開始し、輸液での循環管理も行っているが……」

蓮の言葉が途切れた。光希は固唾を飲んだ。

「……正直なところ、かなり厳しい状況だ。敗血症性ショックに移行する可能性も高い。まだ予断を許さない状態が続いている」

担当医が、重い口調で結論を述べた。光希の目の奥に、絶望の色がよぎる。自分の診察では、ここまで進行している兆候はなかったはずだ。彼が出張に出る、ほんの数日の間に、何があゆかの身体に起きていたのか。

光希は唇を強く噛み締めた。医師として、冷静に状況を把握しなければならない。しかし、幼馴染みとして、彼女が今、死の淵をさまよっているという事実が、彼の胸を激しく締め付けた。
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