絆の光は未来へ
光希side
俺は医局のドアを背に押し、廊下へ足を向けた。右腕の点滴針がちくちくと痛む。
足が勝手にICUの方向へ向かっている。頭では休むべきだと分かっているのに、体が言うことを聞かない。
あゆかのそばにいたい。その手を握っていたい。
それだけが、今の俺を支えている唯一のものだった。
ICUの廊下は静まり返っている。昼間の慌ただしさが嘘のように、警備員の足音だけが響く。面会時間はとうに過ぎているが、医師の特権で入ることはできる。
昨夜と同じように、俺はカードキーを震える手でかざし、扉が開くと、夜勤の看護師が振り返った。俺の腕の点滴を見て、彼女の眉がひそめられる。
心配そうな視線が痛い。医師が自分で点滴をすることはあるが、こんな憔悴した医師を見るのは初めてなのだろう。
今、誰かに優しくされたら、きっと崩れてしまう。
あゆかのベッドが見えた瞬間、胸が締め付けられる。人工呼吸器の規則的な音。
心電図のビープ音。昨夜から何も変わっていない。彼女の顔は相変わらず蒼白で、まるで透き通るようだ。
俺は椅子に腰を下ろし、隣に点滴スタンドを置く。
足が勝手にICUの方向へ向かっている。頭では休むべきだと分かっているのに、体が言うことを聞かない。
あゆかのそばにいたい。その手を握っていたい。
それだけが、今の俺を支えている唯一のものだった。
ICUの廊下は静まり返っている。昼間の慌ただしさが嘘のように、警備員の足音だけが響く。面会時間はとうに過ぎているが、医師の特権で入ることはできる。
昨夜と同じように、俺はカードキーを震える手でかざし、扉が開くと、夜勤の看護師が振り返った。俺の腕の点滴を見て、彼女の眉がひそめられる。
心配そうな視線が痛い。医師が自分で点滴をすることはあるが、こんな憔悴した医師を見るのは初めてなのだろう。
今、誰かに優しくされたら、きっと崩れてしまう。
あゆかのベッドが見えた瞬間、胸が締め付けられる。人工呼吸器の規則的な音。
心電図のビープ音。昨夜から何も変わっていない。彼女の顔は相変わらず蒼白で、まるで透き通るようだ。
俺は椅子に腰を下ろし、隣に点滴スタンドを置く。