絆の光は未来へ
羞恥と緊張で全身が硬直しているあゆかだったが、光希の手つきは、あくまで優しく、そして的確だった。
痛みはない。ただ、彼の指が自分の身体の内部をまさぐっているという事実が、あゆかの精神に、静かな衝撃を与え続けていた。
(早く、終わって……)
あゆかの心の中で、切実な願いがこだまする。目の前の現実から目を背けたい。しかし、身体は光希の繊細な動きに敏感に反応し、彼の指が動くたびに、身体の奥底で奇妙な震えが走る。
それは決して不快ではないが、ただただ、この場にいること、彼の視線に晒されていることへの耐え難い羞恥だった。
「はい、これで終わりです」
その声が、どれほど待ち望んだものだっただろう。光希の声と同時に、膣鏡が引き抜かれる感覚。そして、指が身体の中から抜けていく。
解放された、という安堵感と、まだ残る内臓の奥の奇妙な感覚。あゆかは、深く息を吐き出した。
光希がフットボタンを操作すると、診察台の足置きがゆっくりと閉じ、秘部のカバー光希の手によって隠される。
あゆかは椅子から降りて、スカートを下ろし、足元のランドリーバスケットからショーツを拾い上げ、再び履き直した。熱くなった顔を、なんとか平静に戻そうと努める。
「着替えが終わりましたら、診察室にどうぞ」
光希の声は、診察前と変わらず穏やかだった。しかし、あゆかの心には、この短い時間が、まるで永遠のように重くのしかかっていた。
痛みはない。ただ、彼の指が自分の身体の内部をまさぐっているという事実が、あゆかの精神に、静かな衝撃を与え続けていた。
(早く、終わって……)
あゆかの心の中で、切実な願いがこだまする。目の前の現実から目を背けたい。しかし、身体は光希の繊細な動きに敏感に反応し、彼の指が動くたびに、身体の奥底で奇妙な震えが走る。
それは決して不快ではないが、ただただ、この場にいること、彼の視線に晒されていることへの耐え難い羞恥だった。
「はい、これで終わりです」
その声が、どれほど待ち望んだものだっただろう。光希の声と同時に、膣鏡が引き抜かれる感覚。そして、指が身体の中から抜けていく。
解放された、という安堵感と、まだ残る内臓の奥の奇妙な感覚。あゆかは、深く息を吐き出した。
光希がフットボタンを操作すると、診察台の足置きがゆっくりと閉じ、秘部のカバー光希の手によって隠される。
あゆかは椅子から降りて、スカートを下ろし、足元のランドリーバスケットからショーツを拾い上げ、再び履き直した。熱くなった顔を、なんとか平静に戻そうと努める。
「着替えが終わりましたら、診察室にどうぞ」
光希の声は、診察前と変わらず穏やかだった。しかし、あゆかの心には、この短い時間が、まるで永遠のように重くのしかかっていた。