五妃伝 ~玉座に咲く愛~
玄曜は、玉蓮を強く抱きしめた。

「この命を救ったのは、そなただ。ゆえに朕の心は、すでに預けてある。」

玉蓮の心は震えた。旦那様が心を私に預けている?

「貴妃を任せられる妃、いや、任せたいのだ。君しかいない。」

玉蓮は涙を流した。

「しかし、貴妃は皇帝の寵姫でなければ。」

玄曜は、玉蓮の涙を拭った。

「君がその寵姫だ。」

「旦那様……」

そして玉蓮は、覚悟を決めた。

翌朝。大殿の前には、文武百官と後宮の妃たちが居並んでいた。晴れ渡る空のもと、玉蓮は深く息を吐き、静かに花飾りを整える。

「蘇玉蓮、前へ。」

太監の声が響くと、玉蓮は歩みを進めた。緊張の面持ちを隠しながらも、その足取りには迷いがなかった。

「皇帝陛下より、貴妃の位を授けられる。」
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