五妃伝 ~玉座に咲く愛~
玄曜は囁くように言った。
「今夜だけでも、戦利品じゃなく、一人の女として……君を抱きたい。」
香風は、目を閉じた。
流れ出る涙が一筋、頬を伝った。
それを唇で拭うように、玄曜は再び口づけを落とした。
夜は、静かに、そして深く二人を包んでいった。
そして翌日、李将軍が再び宮殿に姿を現した。
今回は戦利品としての宝物を携え、重厚な唐櫃が庭に並べられていた。
金の飾り細工を施された壺、異国の文様が描かれた絨毯、煌びやかな香炉や細工箱——どれも目を奪われるような美しさだった。
「隣国は、美しい物が多いな。」
玄曜は、並べられた中のひとつ、青磁の壺を手に取って感嘆する。
「交易が盛んですから。あの国の民芸品は、王族への献上品にもされております。」
李将軍が淡々と説明を続ける。
「今夜だけでも、戦利品じゃなく、一人の女として……君を抱きたい。」
香風は、目を閉じた。
流れ出る涙が一筋、頬を伝った。
それを唇で拭うように、玄曜は再び口づけを落とした。
夜は、静かに、そして深く二人を包んでいった。
そして翌日、李将軍が再び宮殿に姿を現した。
今回は戦利品としての宝物を携え、重厚な唐櫃が庭に並べられていた。
金の飾り細工を施された壺、異国の文様が描かれた絨毯、煌びやかな香炉や細工箱——どれも目を奪われるような美しさだった。
「隣国は、美しい物が多いな。」
玄曜は、並べられた中のひとつ、青磁の壺を手に取って感嘆する。
「交易が盛んですから。あの国の民芸品は、王族への献上品にもされております。」
李将軍が淡々と説明を続ける。