五妃伝 ~玉座に咲く愛~
「他の王は、君を妃にはしなかったのか。」
玄曜の問いに、香風は微かに笑った。
けれど、それは自嘲の色を帯びた笑みだった。
「……負けた国の戦利品ですよ? 抱くだけ抱いて、飽きればまた他の国の王に渡される。その繰り返しです。」
淡々と語る声の裏に、耐え難い屈辱と悲しみが隠されていた。
玄曜はその手をそっと取り、静かに包み込むように握った。
「朕の妃になれ。」
香風は驚き、目を見開いた。
「私は……純潔ではないのですよ? 誰かの妃になるなんて、許される立場ではありません。」
震える声に、玄曜は真っすぐな眼差しで応えた。
「誰かではない。この天蒼国、第九代皇帝――蒼玄曜の妃だ。」
その言葉に、香風の目から静かに涙がこぼれ落ちた。
これまで誰からも与えられなかった“尊厳”という名の光を、彼女はその手の中に感じていた。
玄曜の問いに、香風は微かに笑った。
けれど、それは自嘲の色を帯びた笑みだった。
「……負けた国の戦利品ですよ? 抱くだけ抱いて、飽きればまた他の国の王に渡される。その繰り返しです。」
淡々と語る声の裏に、耐え難い屈辱と悲しみが隠されていた。
玄曜はその手をそっと取り、静かに包み込むように握った。
「朕の妃になれ。」
香風は驚き、目を見開いた。
「私は……純潔ではないのですよ? 誰かの妃になるなんて、許される立場ではありません。」
震える声に、玄曜は真っすぐな眼差しで応えた。
「誰かではない。この天蒼国、第九代皇帝――蒼玄曜の妃だ。」
その言葉に、香風の目から静かに涙がこぼれ落ちた。
これまで誰からも与えられなかった“尊厳”という名の光を、彼女はその手の中に感じていた。