青春の軌跡!

9

「――という感じで作ってみたいと思っているんですけど、……どうですかね?」

ホワイトボードを示しながら、今回の校内新聞風の選挙用紹介文について説明した石田は、最後に逢坂におずおずと尋ねる。
放課後の新聞部の部室にちょっとした緊張感が満ち、外崎も固唾を飲んで見守る中、逢坂はうんと頷いてみせた。

「いいんじゃない。あとは実際にやってみて、不都合があれば変更ってことで」

外崎の顔にぱあっと笑みが広がり、石田は安堵の息を漏らす。

「先生は、何か気になったこととかありますか?」

逢坂の問いかけに、緊張感が解けていた外崎と石田は、ハッとして視線をドアの方に向ける。
最近では田仲が占拠しているその場所に、今日は顧問の佐々木が立っていた。

「とてもいいと思うよ。これは、石田くんと外崎さんが主体で考えたんだよね。凄いね二人共」

佐々木に褒められ、なぜか当の本人達よりも逢坂が得意げに胸を張る。

「優秀なんですよ、うちの部員達は」

「本当だね」

ふふん、と逢坂はご機嫌に笑う。
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