青春の軌跡!
「……ていうか、伏見の大バカ野郎に文句を言いに行ったはずなのに、なんで新たに雑用を押し付けられてきてるのよ!!」

逢坂が怒りで吠えた。
いくらドアも窓も閉まっていても、完全防音でもない部室でのこの大声は、廊下にまで響き渡っていることだろう。

まあいつものことなので、例え廊下を通りかかった誰かがこの吠え声を聞いていたとしても、一瞬驚きはするだろうが気には止めない。
だからといって石田も、そのまま吠えさせておくわけにはいかないのだけれど。
なぜって、あまり騒いでいると、聞きつけた伏見がすっ飛んで来て、また逢坂との言い争いが始まってしまうから。

「部長、ひとまず落ち着きましょう」

「やっぱりノックアウトするまで殴ってくるんだった……」

「殴るのはまずいので、明日の体育で思う存分負かしてきてください。伏見先輩のクラスと合同だって言ってましたよね?」

虚空を睨み付けながらぶつぶつと恨み言を呟いていた逢坂が、石田の言葉にハッとしたように顔を上げる。

「そうだ!明日は合同体育でクラス対抗ドッチボールだった」
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