青春の軌跡!
「珍しいね、三人揃って来るなんて。いつもは香月ちゃん一人なのに」
新聞部が揃って乗り込んだ生徒会室には、用がある笹崎だけでなく、今回かなり手を焼かされた田仲も含めた生徒会役員がこちらも全員揃っていた。
「大丈夫だよ、真木くん。透也と香月ちゃんが喧嘩しそうになったら、ちゃんと止めるから」
「なんで俺だよ!」
「心配でついて来たんじゃないから!」
「ちょっとあんた被せてくんじゃないわよ!」「そっちだろうが!」と早速言い合う二人。
先程“止めるから”と言ったはずの笹崎は、にこにこと見守るだけで止めに入る気配がない。そもそも、この言い合いの原因を作った張本人が笹崎でもある。
「さて、じゃあそろそろ本題に入ってもいいかな。香月ちゃんは、その手に持っている物を見せに来たんだよね?」
二人の言い合いを気の済むまで笑顔で楽しんだところで、笹崎が突然本題に入る。
それまで伏見と睨み合っていた逢坂は、思い出したように持っていたファイルを笹崎へと突き出した。