青春の軌跡!
16
「いっしー先輩、ご相談があります」
「……なに?改まって」
放課後の部室、ドアを開けるなり「お疲れ様でーす」と元気よく挨拶をして入室した外崎は、そこに逢坂の姿がまだないのを知ると、なぜか廊下をきょろきょろ確認してからドアを閉め、石田のすぐ横に立った。
「部長を送る会がしたいです」
基本的にいつも声が大きい外崎だが、今回はそれをかなり潜めている。
部室を見回した後で廊下の方まで確認していたのは、万が一にも逢坂に聞かれることがないよう細心の注意を払っているためなのだろう。
「……気持ちはわかるよ外崎さん、でも部長はそういうのいらないって」
「確かにそう言っていましたよ。でも、部長にはすっごくお世話になったし、部長のおかげで新聞部はまだ首の皮一枚繋がっていられるし。この溢れ出る感謝の気持ちが、何もしないわけにはいかないって騒ぐんです!」
「……外崎さん、部長に秘密にしておきたいんだったら、もう少し声のボリューム抑えた方が」
しまった……!という顔でドアの方を振り返った外崎は、そこからまた石田の方を向いて声を潜める。
「……なに?改まって」
放課後の部室、ドアを開けるなり「お疲れ様でーす」と元気よく挨拶をして入室した外崎は、そこに逢坂の姿がまだないのを知ると、なぜか廊下をきょろきょろ確認してからドアを閉め、石田のすぐ横に立った。
「部長を送る会がしたいです」
基本的にいつも声が大きい外崎だが、今回はそれをかなり潜めている。
部室を見回した後で廊下の方まで確認していたのは、万が一にも逢坂に聞かれることがないよう細心の注意を払っているためなのだろう。
「……気持ちはわかるよ外崎さん、でも部長はそういうのいらないって」
「確かにそう言っていましたよ。でも、部長にはすっごくお世話になったし、部長のおかげで新聞部はまだ首の皮一枚繋がっていられるし。この溢れ出る感謝の気持ちが、何もしないわけにはいかないって騒ぐんです!」
「……外崎さん、部長に秘密にしておきたいんだったら、もう少し声のボリューム抑えた方が」
しまった……!という顔でドアの方を振り返った外崎は、そこからまた石田の方を向いて声を潜める。