青春の軌跡!
「ていうかあんた、あんだけ猛スピードで教室の前を通り過ぎて行ったくせに、教室の中なんか見る余裕あったわけ!」

「オレ、伏見センパイと違って猪突猛進じゃないんで。走りながらでもちゃんと周り見れちゃうんすよね」

「知るか!!」

自分で訊いておいて切れ気味にそう返すところが、流石逢坂である。

「センパイって、笹崎センパイみたいな女子にモテそうな王道の男子が好きなんすね。なんか意外」

「あんたは私の何を知ってるって言うのよ!ていうか、好きじゃないって言ってんでしょ!!いい加減にしろ」

「校内の彼氏になってほしい男子ランキング三年連続一位で殿堂入りをものしちゃうなんて、センパイやりますね」

「なっ!!こんの……!あ、……くっ!!ちょっといしだ!!」

「“いしだ”じゃなくて“いした”です、部長」

まあ、流れ的にこちらに飛んで来るだろうなとは思っていたから、石田はまず冷静に訂正を入れる。
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