番外編「休日のバーテンダーズ」
東京都某区。駅から徒歩15分のとある5階建てマンションの5階角部屋。
バーテンダーズの朝ははや、くない……
8時になってようやく兄のアールが自室から出てきた。そのままキッチンへ向かいハンドソープで綺麗に両手と両手首を洗う。爪ブラシも使って。
今朝がた研いでおいた米を冷蔵庫から取り出し、釜に入れて炊飯器にかけた。長く黒い前髪がピンピン跳ねている。寝ぐせだ。
洗面所へ行き洗たく機をまわす。乾燥まできっちりセット。洗剤は青と緑のボール状のもの。
顔を洗い歯をみがきついでにスポンジで鏡とシンクもみがく。きれいにタオルで水分をオフする。鏡をのぞいて寝ぐせがひどいのと目の下のクマが濃くなったのに大きなため息をつき、自室に戻って寝た。
9時を過ぎて再びアールが部屋から出てきた。白い半そでのTシャツと黒いスポーツ用のボトム。はだし。
キッチンへ行き再びていねいに手を洗い、しゃもじでさっくりとご飯を混ぜ、小鍋を出して水を入れIHにかける。
茹でて冷凍しておいたほうれん草と乾燥ワカメ少し、小さいパックのきぬ豆腐を取り出し、顆粒のかつおだしとともに鍋の中へ。
みそ汁を作っている間にこちらも冷凍しておいたベーコンを焼く。タマゴはひとり2個。これも焼く。黒酢ダレのもずくと浅漬けのキュウリも用意。
小鍋にみそを入れる前にIHを止め、自室のとなりの部屋のドアをノックする。ガンガン、と。容赦なく。
「しー! しー! 起きろ!!」
返事がない。
バーテンダーズの朝ははや、くない……
8時になってようやく兄のアールが自室から出てきた。そのままキッチンへ向かいハンドソープで綺麗に両手と両手首を洗う。爪ブラシも使って。
今朝がた研いでおいた米を冷蔵庫から取り出し、釜に入れて炊飯器にかけた。長く黒い前髪がピンピン跳ねている。寝ぐせだ。
洗面所へ行き洗たく機をまわす。乾燥まできっちりセット。洗剤は青と緑のボール状のもの。
顔を洗い歯をみがきついでにスポンジで鏡とシンクもみがく。きれいにタオルで水分をオフする。鏡をのぞいて寝ぐせがひどいのと目の下のクマが濃くなったのに大きなため息をつき、自室に戻って寝た。
9時を過ぎて再びアールが部屋から出てきた。白い半そでのTシャツと黒いスポーツ用のボトム。はだし。
キッチンへ行き再びていねいに手を洗い、しゃもじでさっくりとご飯を混ぜ、小鍋を出して水を入れIHにかける。
茹でて冷凍しておいたほうれん草と乾燥ワカメ少し、小さいパックのきぬ豆腐を取り出し、顆粒のかつおだしとともに鍋の中へ。
みそ汁を作っている間にこちらも冷凍しておいたベーコンを焼く。タマゴはひとり2個。これも焼く。黒酢ダレのもずくと浅漬けのキュウリも用意。
小鍋にみそを入れる前にIHを止め、自室のとなりの部屋のドアをノックする。ガンガン、と。容赦なく。
「しー! しー! 起きろ!!」
返事がない。
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