魔法使いユメと小さなドールフレンズ!
 なにも言わずに抱き合うユメとマリンを見て、親たちはおどろいています。

「あらあら、もう仲良しさんなのね」

 あたたかい気持ちがふくらんで、胸がいっぱいです。
 ユメとマリンが笑い合うと、うしろからにぎやかな声が聞こえてきました。
 近所に住む子どもたちが、走り回っているようです。

「早く早く! スピードアップ!」
「お兄ちゃん、待ってなのら〜!」
「あと三秒だけだぞ」

 ふりむいたユメは、丸くした目をゆっくり閉じました。

 ーーコトダマは未知なる魔法。ユメなら、わかってくれるだろう?

 いつかの言葉が、心の中によみがえります。
 今なら、その意味が少しだけわかる気がしました。
 もしかしたら、おばあちゃんは友達を作る勇気をくれたのかもしれません。

(ありがとう。ちょっぴりだけど、自分を信じてがんばってみるね)

 青い空の下を、ユメがスキップでかけぬけていきます。
 そのとき、ポシェットの中でムーンステッキがポワンと光りました。
 まるで、魔法のように。


                    fin.
< 31 / 31 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

こちら側の百合園さん【1話だけ大賞】

総文字数/2,701

恋愛(ラブコメ)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
少女漫画のような甘い展開を夢見る女子高生、百合園さん。 だけど、彼女はこっち側の人間だ。 「ねえ、山田くん。わたしを助けて! 少女漫画の世界へ連れてって下さい!」 いつも空回りばかりで、 結果は少年漫画の主人公のような展開に。 僕らは、彼女の望む少女漫画の世界へ 行き着くことができるのか。 ◇◇男女どちらにも楽しんでもらえる物語を目指しています。 ※表紙:ももちーさまのフリーイラストよりお借りしています。
ブラッド★プリンス〜吸血鬼と女神の秘密〜

総文字数/78,235

ファンタジー158ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
引っ越した村には ある伝説があった。 謎の美少年 ルキに出会い、 次第に惹かれていく女子高生 樹里。 でも彼の正体は――? 吸血鬼血族 × オオカミ人間 × 白魔女 吸血鬼たちが繰り広げる伝説の幕が開ける。 『大人しく守られてればいいのに』 『ジュリに出会って、初めて知った。  誰かを想うってこと』 少女と吸血鬼が織りなす ドキドキ×ハラハラの純愛ファンタジー*.゜。 恋も魔法バトルも楽しみたいあなたへ。  * * * * * * * * * * * * * * * * * * こちらは、『闇のプリンス〜ヴァンパイアと純血の戦士〜』を読みやすく改稿したものになります。 ※※一部、キャラの名前や設定に変更あり。 ※※魔法バトルシーンも迫力が増しています(はず) *2011/2/20 完結* *2021/7/31 改稿終了* (野いちご版 2021/12/7改稿終了) 表紙:シロピー様のフリーアイコンより お借りしています。
魔法のマーメイドクラブ

総文字数/56,819

ファンタジー85ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
小五の引っ込み思案な 花池美波(はないけみなみ)は クラスの人気者である 霧谷叶斗(きりやかなと)くんのことが好き。 もちろん、全然話したことはないの。 そんなとき出会ったのは、 遠い国からホームステイで近所の家へやってきた 鼻にそばかすのあるちょっと変わった女の子 ーーアクア。 彼女は、人間の父と人魚の母を持つハーフだった。 普段は二本足で歩き 水に入るとキレイな尾ビレを自由自在に操る。 そんなアクアと仲良くなった夏休みのある日 とんでもないことが起こって……⁉︎ 恋に、友達に、学校も! よくばりにたくさん頑張る 小学生のドキドキ♡ワクワクファンタジーです。 表紙:ももちーさんのフリーイラストよりお借りしています。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop