日本—ヤマト—の女帝
第三章—突然の二十二—



奈良の都に桜が舞う今日、三年前のことをふと思い出していた。

十九での決断。

——政治の世界で生きること。

それはこれ以上ないほど私には合っていた。

もしもあの時この道を選んでいなかったらどんな私になっていたのか、知るよしもないのだが……。


……そうだ、天皇様から呼ばれていたのだった。


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