日本—ヤマト—の女帝
「父上はまだまだお若いですよ?皇太子も徐々にその立場の大切さがわかるはずです。父上の娘として、川津皇子の姉として、この国を支えていきたい。この思いは三年前のあの日からなんら変わっておりません。安心してくださいまし」
——これでいい。
女の私がでしゃばった真似をするなんて、一体どれほどの人間から恨みをかうかわからないことなのだから。
「……うーん、日高がそれで良いと言うのであらばそれで良いのだが」