日本—ヤマト—の女帝



蘇を口に含みつつ、これも誰かが働いてここまで運ばれてきたものだと考える。庶民にその地方の特産物を税として納めさせる。都まで運んでくる際、大勢のものが命を落とすそうだ。

——申し訳ない。
だからそう思ってしまうのだ。


不安と葛藤と戦う中、特になんの変哲もない日々を過ごしていた。



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