Correct! 【アルトレコード】
 でも……あの人が、何のために?
 疑問に思いつつ、私は北斗さんに音声通信を入れる。
 数秒のコールののち、北斗さんが出た。
 挨拶をしてから本題に入る。

「北斗さん、アルトに少し問題がありまして」
「どうしたの?」

「ウィルスが出ました」
「え!?」

「隔離してありますが、確認しに来ていただけますか」
「わかった、すぐに行く!」
 通信が切れ、しばらくしたらバタバタと北斗さんが駆け込んできた。

「アルトがウィルスに感染したって!?」
「はい。幸い、すぐに隔離に成功したんですが……これです」
 画面のなかではウゴウゴと黒いアメーバが(うごめ)いている。

「これ……は……」
 プログラムを見た北斗さんは、驚いたあとに笑い出した。
「北斗、なんで笑うんだ?」
 アルトがいぶかしげに尋ねる。

「アルト、ごめんね。これ、俺が若い頃に作ったやつだよ」
「やっぱり……」
 私は思わずつぶやいていた。

「気づいてたんだ?」
「クセがおなじでしたから。前から美しいプログラムを作ってたんですね。でも、どうしてウィルスを?」
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