ためらい・亀裂・そして恋
3話
【シーン】 教室・授業中
コマ割りイメージ: 教授が黒板に向かって話している。雪は窓の外をぼんやり眺めている。
雪(モノローグ) (確かに中学に上がった途端、蒼太って変わったけど…。なんか女子と遊ぶのが派手になったっていうか。)
コマ割りイメージ: 回想。蒼太が複数の女性に囲まれ、笑っている様子。その中心でチャラく振る舞う蒼太。この前大学で彼女とキスしてた蒼太。
雪(モノローグ) (だけど、まさか目の前であんなことするなんて…。見せつけちゃってさ…。)
コマ割りイメージ: 昔、雪と蒼太が仲良く笑い合っていた頃の、温かい雰囲気の回想コマ。
雪(モノローグ) (また…仲良くできると思ったんだけどな…。しょうがない!気まずさは解消したわけだし、切り替えよう!)
【シーン】 大学の廊下
コマ割りイメージ: 廊下の曲がり角で、時計を見る雪。
雪 「えーと、次は別館で授業か…ってあれ?」
コマ割りイメージ: 雪の視線の先、物陰に隠れるようにして、親密にイチャイチャしている男女の足元。
雪(モノローグ) (蒼太!…何してんの!?しかも彼女じゃないじゃん!)
雪、顔を青ざめ、思わずその場を走り去る。
コマ割りイメージ: 走り去る雪の後ろ姿を、物陰から蒼太が意味ありげな表情で見つめている。
蒼太 「…」
【シーン】 サークル新歓飲み会会場
コマ割りイメージ: 大勢の学生がガヤガヤと騒いでいる居酒屋の店内。
部長(乾杯のグラスを掲げ、陽気に) 「さ〜じゃんじゃん飲んじゃってくださ〜い!かんぱーい!」
一同(グラスを高く掲げて) 「かんぱ〜い!」
雪、ジンジャエールを片手に、冷めた目で周りを見渡す。
雪(モノローグ) (…ていうか) (誰もモンモンの話しないじゃん…!)
コマ割りイメージ: 呆れ顔でジンジャエールを一気に煽る雪。
雪(モノローグ) (は~~もう、何がモンモンサークルだよ…)
【シーン】 サークル新歓飲み会会場
コマ割りイメージ: 雪の隣に、小柄で可愛らしい女性が声をかける。
女性(おずおずと) 「あの…」
雪(振り返り、女性の顔を見て、心の中で) (わ〜小さくてかわいいこ!!)
高野みやこ(雪のカバンのストラップを指差しながら)「私、高野みやこです。ストラップ、モンモンの、プニゴンですよね…!」
雪の顔がパアッと明るくなる。
雪(興奮気味に) 「そう…!そうなの!私、影井雪です!みやこちゃんもモンモン好き!?」
みやこ(瞳を輝かせ、堰を切ったように) 「はい!昔から大好きで。特にセカンドバージョンの最後なんてたまりませんよね。プニゴンが成長して、主人公を助けるところなんてもう…!あ、でも私は、プニゴンより、ゴリゴンの方が好きなんですけど、あ、あと、モンモンチャンネルも絶対チェックしてて…」
雪(みやこの熱弁を聞きながら、心の中で) (オ、オタクだ…!)
コマ割りイメージ: みやこがベラベラと話し続け、雪が嬉しそうに聞いている。
みやこ(話し終えて、安心したように) 「…安心しました。ちゃんとモンモンが好きな子がいて。これからはタメで!仲良くしてね〜」
雪(満面の笑みで、みやこの手を取り) 「こちらこそだよ~~仲良くしてね、みやこちゃん!」
【シーン】 サークル新歓飲み会会場
コマ割りイメージ: 雪とみやこの会話に、数人の男性が割り込んでくる。酒の匂いがする。
男性たち(ニヤニヤしながら) 「ちょっと〜君たちなんで女子だけで話してんの〜?俺らも混ぜて〜」 「うわーかわいいー。名前なんていうの?」
一人の男性が、みやこの腕を掴む。
みやこ(小声で、嫌悪感を滲ませる) 「ヒッ…」
雪(怒りがこみ上げる) 「…ちょっと何してんですか。嫌がってるじゃないですか!!」
男性(雪を睨みつけ、苛立ったように) 「な、何こいつ。調子乗んなブスが。」
雪、言葉を失い、顔が歪む。
雪(モノローグ) (ブスって…)
蒼太(低い声で) 「オイ。何してんの。」
【シーン】 サークル新歓飲み会会場
コマ割りイメージ: 蒼太に咎められ、一瞬ひるむ男性。場がやや凍りついてる
男性(焦ったように) 「蒼太…!いやこいつが…」
蒼太(男性に向かって、微笑んで) 「女の子にブスって言っちゃ酷いんじゃないの?だからモテねえんだよ。お前。」
雪は蒼太の行動に驚く。
雪(慌てて) 「あ、蒼太…大丈夫だから」
蒼太、雪の腕をぐいっと掴む。
蒼太(男性たちに向かって、はっきりと言い放つ) 「あと、コイツブスじゃないから。」
雪、蒼太の行動に驚きつつ、心の中で期待が芽生える。
雪(モノローグ) (助けてくれた…?)
【シーン】 店の外・騒がしい路地
コマ割りイメージ: 店の外に出た雪と蒼太。まだ少し動揺している雪の顔。
雪 「あの蒼太…もう大丈夫だから!」
蒼太(雪の顔をじっと見て、冷めた声で) 「どこが?」
雪の目から、ポロポロと涙がこぼれ落ちる。
雪(慌てて、ごまかすように) 「あ、これはちょっとびっくりして…」
周囲の街の人々がざわつき始める。
街の人々(小声で) 「なんで泣いてんのー?」 「泣かせたのかよー?」
蒼太(舌打ちし、雪の腕を引いて) 「…ちょっとこい!」
蒼太、雪を人通りの少ない路地裏に連れ出す。
【シーン】 路地裏
コマ割りイメージ: 雪が呼び止められ、蒼太に引き寄せられる瞬間。
雪 「ちょ、蒼、」
蒼太が雪をハグする。雪は驚きで固まる。
蒼太(雪の頭を撫でるように、優しい声で) 「お前、全然ブスじゃねえよ…」
雪(モノローグ) (気遣ってくれてる…?)
雪(戸惑いつつも、素直な気持ちで) 「蒼太、あのありがとう!気遣ってくれて!」
蒼太(顔を離し、ポカンとした表情で) 「は?」
雪 「でも、もう大丈夫!」
蒼太(急に真顔に戻り、雪の目を見て) 「…お前、サークルやめろ。」
雪(驚きと不満で) 「え、なんで…」
蒼太(言葉を選ばず、突き放すように) 「お前みたいな、いつまでも幼稚なやつが入る場所じゃねーんだよ。そもそもモンモン好きで入ったやつなんていねえ。」
雪(反論するように、蒼太を指差す) 「いるじゃん!」
蒼太(一瞬言葉に詰まるが、すぐに続投する) 「は?…いやまあ間違ってはねえけど。だけど、モンモンを楽しく話せる場所じゃねえよここは。」
雪(納得できず) 「でも…」
蒼太(さらに言葉を畳み掛ける) 「知らないなら教えてやるけど、ここ、ヤリサーだよ。」
雪、その言葉に凍りつく。
雪(怒りと困惑で) 「ヤリサーって…じゃあ蒼太は知ってて入ったの!?なんで!彼女もいるのに!」
蒼太(視線を逸らし、沈黙する) 「…」
コマ割りイメージ: 雪が蒼太を問い詰める。蒼太は目を逸らしている。
雪(さらに問い詰める) 「それに今日、物陰で他の女の子とイチャイチャしているのみた。誰でもいいの!?」
蒼太(苛立ちを隠せない様子で) 「…るせえな。」
雪(感情が高ぶり、涙声で) 「それに誰でもいいなら、なんで私とは今までみたいにできないなんて言ったの…!」
蒼太(遮るように、怒鳴る) 「めんどくせえからだよ!」
雪、その言葉に**「え」**と小さく息をのむ。
蒼太(さらに突き放すように、冷たい声で) 「いつまでもお子ちゃまで幼稚でめんどくせえんだよお前。」
雪(傷つき、信じられない思いで) 「なんで…そんなこというの昔はそんなんじゃなかった…!!ひど…」
蒼太、雪の言葉を遮るように、いきなり雪の口を塞ぐ。
【シーン】 教室・授業中
コマ割りイメージ: 教授が黒板に向かって話している。雪は窓の外をぼんやり眺めている。
雪(モノローグ) (確かに中学に上がった途端、蒼太って変わったけど…。なんか女子と遊ぶのが派手になったっていうか。)
コマ割りイメージ: 回想。蒼太が複数の女性に囲まれ、笑っている様子。その中心でチャラく振る舞う蒼太。この前大学で彼女とキスしてた蒼太。
雪(モノローグ) (だけど、まさか目の前であんなことするなんて…。見せつけちゃってさ…。)
コマ割りイメージ: 昔、雪と蒼太が仲良く笑い合っていた頃の、温かい雰囲気の回想コマ。
雪(モノローグ) (また…仲良くできると思ったんだけどな…。しょうがない!気まずさは解消したわけだし、切り替えよう!)
【シーン】 大学の廊下
コマ割りイメージ: 廊下の曲がり角で、時計を見る雪。
雪 「えーと、次は別館で授業か…ってあれ?」
コマ割りイメージ: 雪の視線の先、物陰に隠れるようにして、親密にイチャイチャしている男女の足元。
雪(モノローグ) (蒼太!…何してんの!?しかも彼女じゃないじゃん!)
雪、顔を青ざめ、思わずその場を走り去る。
コマ割りイメージ: 走り去る雪の後ろ姿を、物陰から蒼太が意味ありげな表情で見つめている。
蒼太 「…」
【シーン】 サークル新歓飲み会会場
コマ割りイメージ: 大勢の学生がガヤガヤと騒いでいる居酒屋の店内。
部長(乾杯のグラスを掲げ、陽気に) 「さ〜じゃんじゃん飲んじゃってくださ〜い!かんぱーい!」
一同(グラスを高く掲げて) 「かんぱ〜い!」
雪、ジンジャエールを片手に、冷めた目で周りを見渡す。
雪(モノローグ) (…ていうか) (誰もモンモンの話しないじゃん…!)
コマ割りイメージ: 呆れ顔でジンジャエールを一気に煽る雪。
雪(モノローグ) (は~~もう、何がモンモンサークルだよ…)
【シーン】 サークル新歓飲み会会場
コマ割りイメージ: 雪の隣に、小柄で可愛らしい女性が声をかける。
女性(おずおずと) 「あの…」
雪(振り返り、女性の顔を見て、心の中で) (わ〜小さくてかわいいこ!!)
高野みやこ(雪のカバンのストラップを指差しながら)「私、高野みやこです。ストラップ、モンモンの、プニゴンですよね…!」
雪の顔がパアッと明るくなる。
雪(興奮気味に) 「そう…!そうなの!私、影井雪です!みやこちゃんもモンモン好き!?」
みやこ(瞳を輝かせ、堰を切ったように) 「はい!昔から大好きで。特にセカンドバージョンの最後なんてたまりませんよね。プニゴンが成長して、主人公を助けるところなんてもう…!あ、でも私は、プニゴンより、ゴリゴンの方が好きなんですけど、あ、あと、モンモンチャンネルも絶対チェックしてて…」
雪(みやこの熱弁を聞きながら、心の中で) (オ、オタクだ…!)
コマ割りイメージ: みやこがベラベラと話し続け、雪が嬉しそうに聞いている。
みやこ(話し終えて、安心したように) 「…安心しました。ちゃんとモンモンが好きな子がいて。これからはタメで!仲良くしてね〜」
雪(満面の笑みで、みやこの手を取り) 「こちらこそだよ~~仲良くしてね、みやこちゃん!」
【シーン】 サークル新歓飲み会会場
コマ割りイメージ: 雪とみやこの会話に、数人の男性が割り込んでくる。酒の匂いがする。
男性たち(ニヤニヤしながら) 「ちょっと〜君たちなんで女子だけで話してんの〜?俺らも混ぜて〜」 「うわーかわいいー。名前なんていうの?」
一人の男性が、みやこの腕を掴む。
みやこ(小声で、嫌悪感を滲ませる) 「ヒッ…」
雪(怒りがこみ上げる) 「…ちょっと何してんですか。嫌がってるじゃないですか!!」
男性(雪を睨みつけ、苛立ったように) 「な、何こいつ。調子乗んなブスが。」
雪、言葉を失い、顔が歪む。
雪(モノローグ) (ブスって…)
蒼太(低い声で) 「オイ。何してんの。」
【シーン】 サークル新歓飲み会会場
コマ割りイメージ: 蒼太に咎められ、一瞬ひるむ男性。場がやや凍りついてる
男性(焦ったように) 「蒼太…!いやこいつが…」
蒼太(男性に向かって、微笑んで) 「女の子にブスって言っちゃ酷いんじゃないの?だからモテねえんだよ。お前。」
雪は蒼太の行動に驚く。
雪(慌てて) 「あ、蒼太…大丈夫だから」
蒼太、雪の腕をぐいっと掴む。
蒼太(男性たちに向かって、はっきりと言い放つ) 「あと、コイツブスじゃないから。」
雪、蒼太の行動に驚きつつ、心の中で期待が芽生える。
雪(モノローグ) (助けてくれた…?)
【シーン】 店の外・騒がしい路地
コマ割りイメージ: 店の外に出た雪と蒼太。まだ少し動揺している雪の顔。
雪 「あの蒼太…もう大丈夫だから!」
蒼太(雪の顔をじっと見て、冷めた声で) 「どこが?」
雪の目から、ポロポロと涙がこぼれ落ちる。
雪(慌てて、ごまかすように) 「あ、これはちょっとびっくりして…」
周囲の街の人々がざわつき始める。
街の人々(小声で) 「なんで泣いてんのー?」 「泣かせたのかよー?」
蒼太(舌打ちし、雪の腕を引いて) 「…ちょっとこい!」
蒼太、雪を人通りの少ない路地裏に連れ出す。
【シーン】 路地裏
コマ割りイメージ: 雪が呼び止められ、蒼太に引き寄せられる瞬間。
雪 「ちょ、蒼、」
蒼太が雪をハグする。雪は驚きで固まる。
蒼太(雪の頭を撫でるように、優しい声で) 「お前、全然ブスじゃねえよ…」
雪(モノローグ) (気遣ってくれてる…?)
雪(戸惑いつつも、素直な気持ちで) 「蒼太、あのありがとう!気遣ってくれて!」
蒼太(顔を離し、ポカンとした表情で) 「は?」
雪 「でも、もう大丈夫!」
蒼太(急に真顔に戻り、雪の目を見て) 「…お前、サークルやめろ。」
雪(驚きと不満で) 「え、なんで…」
蒼太(言葉を選ばず、突き放すように) 「お前みたいな、いつまでも幼稚なやつが入る場所じゃねーんだよ。そもそもモンモン好きで入ったやつなんていねえ。」
雪(反論するように、蒼太を指差す) 「いるじゃん!」
蒼太(一瞬言葉に詰まるが、すぐに続投する) 「は?…いやまあ間違ってはねえけど。だけど、モンモンを楽しく話せる場所じゃねえよここは。」
雪(納得できず) 「でも…」
蒼太(さらに言葉を畳み掛ける) 「知らないなら教えてやるけど、ここ、ヤリサーだよ。」
雪、その言葉に凍りつく。
雪(怒りと困惑で) 「ヤリサーって…じゃあ蒼太は知ってて入ったの!?なんで!彼女もいるのに!」
蒼太(視線を逸らし、沈黙する) 「…」
コマ割りイメージ: 雪が蒼太を問い詰める。蒼太は目を逸らしている。
雪(さらに問い詰める) 「それに今日、物陰で他の女の子とイチャイチャしているのみた。誰でもいいの!?」
蒼太(苛立ちを隠せない様子で) 「…るせえな。」
雪(感情が高ぶり、涙声で) 「それに誰でもいいなら、なんで私とは今までみたいにできないなんて言ったの…!」
蒼太(遮るように、怒鳴る) 「めんどくせえからだよ!」
雪、その言葉に**「え」**と小さく息をのむ。
蒼太(さらに突き放すように、冷たい声で) 「いつまでもお子ちゃまで幼稚でめんどくせえんだよお前。」
雪(傷つき、信じられない思いで) 「なんで…そんなこというの昔はそんなんじゃなかった…!!ひど…」
蒼太、雪の言葉を遮るように、いきなり雪の口を塞ぐ。