誰にでも優しいくせに、私だけに本気なんてズルい– 遊び人エリートのくせに、溺愛が止まらない –
お昼休憩後、書類を抱えて倉庫の扉を開けると、先客がいた。
「あっ……お疲れ様です、一条さん。」
「……ああ、篠原さん。」
顔を上げた一条さんは、どこか不機嫌そうだった。
目が合っても、すぐに視線を外す。
「……あの、何か……」
「――そう言えばさ。桐生部長にお持ち帰りされたんだって?」
「えっ?」
心臓が止まるかと思った。
「……あ、あの、それは……」
「上林さんとの会話、聞こえて来たよ。壁、薄いから。」
うわあああああ……!!
膝から崩れ落ちたくなるほどの羞恥が襲う。
「なんで?」
一条さんが、急に真剣な顔で私の目を見る。
「なんで――泣かされるのに、抱かれたの?」
その一言が、胸に鋭く刺さった。
言葉が、出てこなかった。
あの夜のこと、翌朝のこと。
確かに泣いた。たくさん。
でも、それでも――
「あっ……お疲れ様です、一条さん。」
「……ああ、篠原さん。」
顔を上げた一条さんは、どこか不機嫌そうだった。
目が合っても、すぐに視線を外す。
「……あの、何か……」
「――そう言えばさ。桐生部長にお持ち帰りされたんだって?」
「えっ?」
心臓が止まるかと思った。
「……あ、あの、それは……」
「上林さんとの会話、聞こえて来たよ。壁、薄いから。」
うわあああああ……!!
膝から崩れ落ちたくなるほどの羞恥が襲う。
「なんで?」
一条さんが、急に真剣な顔で私の目を見る。
「なんで――泣かされるのに、抱かれたの?」
その一言が、胸に鋭く刺さった。
言葉が、出てこなかった。
あの夜のこと、翌朝のこと。
確かに泣いた。たくさん。
でも、それでも――