誰にでも優しいくせに、私だけに本気なんてズルい– 遊び人エリートのくせに、溺愛が止まらない –
「どうだろう。似合ってるか?」

照れくさそうにネクタイを直しながら聞く。

「……似合いますよ。すごく。」

その瞬間、胸の奥が熱くなった。

こんなに素敵な人と結婚するんだって、実感がこみ上げてくる。

「私は?」

そう聞くと、隼人さんは真っ直ぐに私を見つめた。

「似合う。っていうか……綺麗だよ。見惚れるくらい。」

目を逸らさずに言ってくれる彼に、私は頬を赤く染めながら微笑んだ。

「嬉しい……」

その視線に、私は改めて彼を選んで良かったと思った。

「では、新郎さんはチャペルの方でお待ちください。」

式場スタッフの声に、隼人さんは静かに頷いた。

その瞬間、彼は私の頬にそっとキスをしてくる。

「次会うのは、祭壇の前だね。」

「うん。」

ドキドキが止まらない。けれど、心地よい緊張感だった。
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