偽りの月妃は、皇帝陛下の寵愛を知りません。 ー月下の偽妃と秘密の蜜夜。ー



「そなたは、誰を――待っている」

「っ、陛下……!」

「言え。……誰を、想っている」


 それは、まるで問いではなく――嫉妬の吐露だった。

 言えぬ想いが、仮面の下で暴れ出していた。




< 28 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop