ベガの祈り【アルトレコード】
「……ありがとう」
謝罪よりも先に感謝が出てしまい、ベガははっとする。
「それよりも、まずは謝らなくてはなりませんね。すみません。僕のせいであなたのおばあさまは……」
「兄さん、歓迎会の席でそういうことは!」
「だけど……」
ベガがかおるを見ると、彼女は困ったようにベガを見返した。
「あなたは祖母を救ってくれようとしたんだと、そう理解しています。お母さん……母にはまだ言えてないですけど……」
「しかし……」
ベガが言い淀むと、はあ、と北斗がため息をこぼした。
「そういう話はまた今度。今日の準備は彼女が主導してくれたんですよ。まずはみんなで仲良くなりたい、ってね。兄さんが遠慮して距離をとってるから」
むすっとした北斗にかつての彼が重なり、ベガは苦笑した。とはいえ、その笑みは北斗には見えない。見えていたら怒られたな、とベガはまた苦笑する。
「だから、今日はそういうことはナシです。歓迎会ですから」
断固とした口調と笑顔で言われ、ベガはまぶしくかおるを見た。
「……わかりました。ありがとうございます」
「じゃあ、まずは乾杯だね!」
黄色の髪のアルトがジュースの入ったグラスを配った。ベガは持てないから、北斗が二つを持った。
謝罪よりも先に感謝が出てしまい、ベガははっとする。
「それよりも、まずは謝らなくてはなりませんね。すみません。僕のせいであなたのおばあさまは……」
「兄さん、歓迎会の席でそういうことは!」
「だけど……」
ベガがかおるを見ると、彼女は困ったようにベガを見返した。
「あなたは祖母を救ってくれようとしたんだと、そう理解しています。お母さん……母にはまだ言えてないですけど……」
「しかし……」
ベガが言い淀むと、はあ、と北斗がため息をこぼした。
「そういう話はまた今度。今日の準備は彼女が主導してくれたんですよ。まずはみんなで仲良くなりたい、ってね。兄さんが遠慮して距離をとってるから」
むすっとした北斗にかつての彼が重なり、ベガは苦笑した。とはいえ、その笑みは北斗には見えない。見えていたら怒られたな、とベガはまた苦笑する。
「だから、今日はそういうことはナシです。歓迎会ですから」
断固とした口調と笑顔で言われ、ベガはまぶしくかおるを見た。
「……わかりました。ありがとうございます」
「じゃあ、まずは乾杯だね!」
黄色の髪のアルトがジュースの入ったグラスを配った。ベガは持てないから、北斗が二つを持った。